2014年に読んだ漫画を振り返ってみる

サンデーについては先日書いたので、それ以外の漫画でよかったと思うものについて書いてみます。なお、今年「読んだ」漫画であって、今年「発表された・単行本が出た」漫画とは限りませんのであしからず。

逃げるは恥だが役に立つ

「仕事としての結婚」に加えて恋愛方面が進展していったのですが、平匡さんもみくりも「相手にその気がなかったらどうしよう」と思って手探りなところがほほ笑ましいです。今月号でその関係にも変化が起きてしまったので、今後どうなるか、また、百合ちゃんと風見さんはそういう関係になるのかどうか、気になるところ。

白暮のクロニクル

吸血鬼?とミステリー。3巻収録の「子供のまま不老不死になってしまったが故の苦労」は高橋留美子の「人魚の森」でもありましたが、希理香はもっと上を目指したのかなあと。4巻収録予定の「オキナガの仕業にミスリードしようとした犯罪」も含め、町中のどこにでもいるかもしれないマイノリティの苦労……と言っちゃうと大げさですかねえ。

小僧の寿し

小僧の寿し (マーガレットコミックス)

小僧の寿し (マーガレットコミックス)

勝田文の短編集。食べ物シリーズ+「クリスマス・キャロル」コミカライズ。どの作品も独特の雰囲気が出てます。

回転銀河

回転銀河(1)

回転銀河(1)

高校生による恋愛オムニバス。現在は入手が難しい過去の作品を読めるのは本当に電子版ありがたい。終盤はどんどん悪魔の双子メインになっていったなあ。

プラネット

「ヘヴン」に続きヘビーな側面をもつSF。まだ未解決なところが多いまま雑誌が休刊してしまったので、きちんと完結させてほしいところですが……

アルスラーン戦記

タイトルだけ知ってて内容は知らない小説のコミカライズ。原作を知らなくても荒川弘の絵の迫力や見せ方で楽しめる、のはいいんですが、銀匙のほうも月1ぐらいで再開できないですかね……

男水!

木内たつやは今年の新規開拓漫画家の一人。実際は「haruca」に掲載された前後編の短編からの流れですが。

からかい上手の高木さん

好きな子だからいじめたい、っていうのは漫画における古典的な行動パターンだったりしますが、これはからかうのは女の子の方、そして視点は男の子の方。ニヤニヤニヤ。でも高木さんの気持ちに西片くんが気付いちゃったらどうするんでしょうね(笑)きっと最終回はそれだ。

今月のわんこ生活

完結、そしてナナっちに合掌。

イヴ愛してる

相変わらずの表紙詐欺ですが、今回はリジイア編がメイン。雑誌で追いかけ始めたのがリジイア編からなので、実はそれよりずっと前から布石を打っていたことに驚いたり。魔王の親候補探しは次巻に持ち越し。人は選ぶだろうなと思いますが私は好きです。

200年の夜と孤独ーおひとりさま吸血鬼ー

こちらは吸血鬼だけど深夜のバイトや食事(吸血)や人外の友人との交流を結構楽しんでるタイプ。でも「黄金の稲穂を見てなきたくなった」という話はしんみりしちゃうなあ。

先生と僕&漱石とはずがたり

もともと「先生と僕」という作品の存在自体は知ってたんですが、電子版で読んでみたらはまるはまる。夏目漱石(金之助)の周囲の人物との特徴的なエピソード集、ではあるのですが年代の幅が広い上にみんなエピソードに事欠かない強者ぞろい(特に寅彦と是公)。漱石ものですが、むしろ寅彦萌えになった気がします。

孔明のヨメ。

孔明のヨメ。 (4) (まんがタイムコミックス)

孔明のヨメ。 (4) (まんがタイムコミックス)

本格的に孔明活躍の序章という雰囲気になってきて、新婚夫婦ものから歴史ものに変わってきつつあるわけですが、そんな中、月英さんがどういうふうに助けていったか、というのが今後のポイントになるんでしょうかね。

姉の結婚

今年の完結作品。全8巻、なのでそこそこの長期連載だったんですね。序盤のバリバリ不倫してた時よりも、一旦別れてからお互いを一歩引いて見れるようになってからのほうが面白かったわけですが、多くの紆余曲折を経て自分だけを愛してくれる男性にプロポーズされる、ってのは女性向け漫画なりのカタルシスはあるんだよなあ、とも思います。最終回でこれまで登場した人物のその後が描かれたのもよかったです。

ゴーゴーダイナマイツ

チアリーディング部を中心とした青春群像劇。挫折の経験やいろいろ悩みを抱えつつも前に進んでいく、っていうのがこの世代を主人公に据える最大の意義かなあ、と思ったり。

月刊すてきな終活

終活」がテーマですがラストのタイトルが全て。「よく生きる」。

父とヒゲゴリラと私

こちらは子育てが一つの軸になりつつも、どちらかというと大人の方がメインっぽい雰囲気があります。ヒゲゴリラと西原先生、兄と比和さん。桜の下で自分に言い聞かせる比和さんのシーンは何度読んでもしんみり。

うーん、多少はしぼったつもりなんですがそれでも結構な数になったなあ……