2016年の漫画23選

年末なので振り返ってみる企画。今年はだんだん新刊購入も電子版にリプレースしていったりしてるし、逆に電子版で過去作品や現行作品の既刊を一気読みしたりもしたんで、あくまで私が今年読んだもの、みたいな感じではあります。あと「連載は追いかけてるけど単行本購入まではしてない」けど注目、ってのもあるし、○個選ぶってのは結構難しいです。あと新作と継続作品の違いってのもあるし(あまりに安定してるとこういうタイミングでは選びづらい)…… 数が中途半端なのは、「これだけは書かねば」と選んだ結果です。あと2つ足せばいい気もするけどそれだけの気力がなかった……

遠藤淑子作品集 ヨシツネ

幻冬舎でのお仕事の収録分。やはり一番いいのは「手紙」だなあ。/他社での未収録作品収録されないかとちょっと期待してたけど残念ながらそれはなし。幻冬舎で不定期で仕事続けるのかどうかはちょっと気になるが、今のところ情報なし。ファンとしては「なごみクラブ」と「ハチ参る」というショート・4コマ形式作品以外のまとまったページ数の作品、描いて欲しいんですけどねえ。

昭和元禄落語心中雲田はるこ

八雲の死、それぞれの過去の受け入れや和解、そして落語業界の再生。密度の濃い最終巻。坊の父親はさすがにちょっとびっくりした。

ふたがしらオノ・ナツメ

思えば長かったなと思うんだけど、道が分かれたようでいて結局互いが必要だったということか。「さらい屋五葉」とのつながり、隠居の件は言われるまで気がつかなかった……

僕のヒーローアカデミア堀越耕平

弱虫少年のヒーローとしての成長物語のみならず、学園ものとしても申し分ない出来。先生世代の激突と決着、そして生徒世代への引き継ぎ。この世界ではずっと続いてきたことなんだ、ていうのも描かれていた。しかしそれはヒーロー側だけではなくヴィラン側も、ってのがすごいわな。

魔王城でおやすみ(熊之股鍵次)

「捕らわれの姫君が快眠のため魔王の城でDIY生活をする」というコンセプトに加え「目的のためには手段を選ばず魔物相手にやりたい放題」で毎回笑わせてもらってる。しかしまあ、よくネタが尽きないなあ。感心。

初恋ゾンビ峰浪りょう

告白しますと最初ちょっと苦手かも?と思ったんですよね。健全な範囲だけどお色気系か……という印象持っちゃったんで。でも人の恋愛助けつつ自分たちの恋愛は複雑な状態から進めないでいる、ていうあたり正統派サンデーラブコメなんだなと。途中から「化けたな」と思いました、はい。

逃げるは恥だが役に立つ海野つなみ

ドラマも大きな話題になったけど、ドラマとは違ったエンディング。でもどっちの結末も納得ではある。単にドラマがヒットしたというだけじゃなくて、いいアレンジの仕方をしてもらえた幸せな映像化だったなと。

これでおわりです。(小坂俊史

モノローグシリーズや同人誌での作風の延長上とも言えるショートストーリー連作。色々な終わりの話、ではあるけども、終わりが新しい始まりだったり、終わると見せかけてループだったりと変化をつけてて面白い。

暗殺教室松井優征

殺せんせーが生徒によって殺されるという結末の意味を考えながらの連載だったんだろうな。寂しいけど希望のエンド。理不尽なこともある世の中でどう生き抜いていくか、必ずしも正面から戦う必要なし、生き抜くことが大事、ってのはジャンプらしくはないかもしれないけど一つの大事な考え方だなあと思う。お疲れさまでした。

味噌汁でカンパイ!(笹乃さい)

連載開始当初これいいなーと思ってたので、集中連載から正式連載(続行)になった時はうれしかったな。いろんな味噌汁を紹介しつつ恋愛(ヒロインの方はあんまり自覚がないんだが)話をゆっくり進めていて好感度高し。

ゴーゴーダイナマイツ(小池定路

母親には自分のことを理解してもらえないと思っている梨子、バレエをやめたことを申し訳なく思っている真乃、いじめられていた過去を引きずるかなえ、母親が帰ってこないのではないかと不安を抱える灰崎……チアリーディングという他の人を応援する立場になる子たちが、実は生きにくさを感じてきた子たちだった、というのがコメディタッチの裏で描かれている。だからこその応援、ということになるんだろうか。さじ加減の難しいテーマかもしれないけど、今後も楽しみ、という感想を2巻発売時に書いていて、連載の方では「文化祭での演技発表」という形でそういったもろもろを昇華したなあというところ。1月発売号で完結ということで、もっとみんなを見ていたかった読者としては残念。まあ描くべきところは十分に描けたんだろうなと思うんで、その意味では読者としても悔いはないんだけども。

BIRDMEN(田辺イエロウ

月1連載だからかアーサー達の処分〜鷹山出奔〜覚醒した4人の行動、と展開早いなーという感じはする。とはいえ、鷹山再登場?でまた新局面、というところで今年の連載分が終わり。まだどうなるか予測がつけにくいな……

パレス・メイヂ(久世番子

「主従の身分違いの恋」として、一旦は帝側が自分の役目を全うするために御園を解雇するという展開をしてからがいよいよクライマックスに入ってきたというところか。御園がいなくなって自分が背負っている荷物の重さを感じている帝に対する典侍の言葉もまた帝思いなんだよなあ。しかしここであえてまた突き放し、展開としては第二部突入?引き続き楽しみ。

おじょじょじょ(クール教信者

連載をやっと追いかけ始め、3巻発売を機に1巻から通し読み。1巻では春と川柳がお互いを特別な存在として認めるまで、2巻では天道さんとクリスをキーパーソンに春がクラスに受け入れられるまで、そして3巻では姉妹の和解がテーマ。ほぼ描くべきものは描いたというところで最新号でまさかの展開。まあ大団円のためには一旦別離が必要、ってことなんでしょうけど。

かくしごと(久米田康治

主人公=作者本人ではないとはいえ実体験に基づく、他の漫画家漫画とは一線を画すというか経験を踏んでないと描けないお話。藤田さんはネタになりますね(笑)/しかしカラーページ、「物語終了後」というか「主人公がいなくなった後」という雰囲気を漂わせていて、数年の間に一体何が……?ってのは描き下ろしだけで進んでいってる。こういうのは単行本を買ってもらうための仕掛けではあるんだが明らかにカラーが異なるだけに、どういう形で終了するのか今から気になる。

ねじの人々(若木民喜

初期にあった哲学の紹介というイメージから一歩進んで、哲学は人付き合いや社会生活と地続きだという観点を重視した話の進め方。SMAP記者会見パロディやねじを不要なものだとする風紀委員長というのが現代社会を映しているのが考えさせられるところ。連載は最終回を迎えたけど、ラストは作者のたどり着いた答えというか心境なのかな、というところ。

金の国 水の国(岩本ナオ

岩本ナオ版おとぎ話。荒廃する国同士の長年の対立を収束させたカップルのお話ではあるんだけど、そこに至るまでに王女やムーンライトといった協力者の存在なしには成り立たなかった和平でもあり。独特のセンスというか見せ方だなと思ったのが脇役やモブの台詞。「族長それ全部少年ですから」「男と女じゃポッチャリの定義が違う」「QPS48?みんなムーンライトPの愛人だけどな!」とか随所で笑いをとっている(笑)

LES MISERABLES(新井隆広

ついに完結。ジャヴェル、マリウス、ジャン・ヴァルジャンのそれぞれの苦悩。そしてジャン・ヴァルジャンの救い。司教との約束との象徴である銀の燭台が表紙を含め効果的に使われてましたなあ。/しかしテナルディエは最後までテナルディエだったという…… 長大な物語からこれでも一部抜粋ではあるんだろうけど、8巻で全33話って月刊誌とはいえすごい密度なんだなあと再確認。

プレイバウ! ナナっちとさんぽした、だいたい5000日。(遠藤淑子

ナナっち関連の竹書房での掲載分まとめ+描き下ろしのナナロス。「狼には気をつけて」の終盤ぐらいからおまけ漫画に登場するようになり、「犬ぐらし」、そして「今月のわんこ生活」と仕事の面でも遠藤さんを支えてきたナナっち。ロスか……「退引町」で飼い犬が死んだ女の子の話を思い出す。

超嗅覚探偵NEZ(那州雪絵

能力との付きあい方というか、受け入れて活かしてくれる人がいたから、っていうラスト。イカズチの場合はたぶんそれがなかったってことかな。しかし9年で3冊っていう話出てたけど当初はたぶん読み切りのつもりで描いたんだろうからよくここまで続けられたなとも思う。しかしお姉さんも人が悪い(笑)

ヨルとネル(施川ユウキ

序盤は逃走中という設定ながらも施川ユウキらしい掛け合い中心なんだけど、後半一気に雰囲気が変わる。(同じ作品から着想を得たらしいという意味で姉妹作の)「オンノジ」ではまだ希望を感じさせるラストだったけど、今回は客観的にはおそらく救いがない。だからこそ「死体なんかに渡さない」という部分の重みが大きいのだが、主役二人の心情としては単純に救いがないって言っていいのかなとも思う。少なくともこの絶望的な状況の中、お互いがいたから生きていられたというのはあるわけで。どう思うかは受け手に委ねてるのかなあとも。

バーナード嬢曰く。施川ユウキ

読書の楽しみ方が広がってきてるな、という感じがする。一方で神林のヒロイン化著しい。貸してた本が汚されちゃった話とか二人でお店に入ってるのに自分だけ本読んでいいんだろうかという話とかバス待ちとか。アニメはその方面クローズアップしてましたな。

かげきしょうじょ!!(斉木久美子)

助六になれなかった女の子」というのが、単なる歌舞伎の性別だけの話とも言えなかった過去。「私達には『銀橋』があるよ」ってのはさらさにとって希望というか、救いの言葉なんだろうな。さらさと奈良っち以外にも話を広げていってるものいいと思う。

どれか1作品選んでトップ賞、となるとやはり「ヨルとネル」になりそう。

2016年11月に読んだもの・まとめ

2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2387ページ
ナイス数:55ナイス

僕のヒーローアカデミア 11 (ジャンプコミックス)僕のヒーローアカデミア 11 (ジャンプコミックス)感想
先生世代の激突と決着、そして生徒世代への引き継ぎ。この世界ではずっと続いてきたことなんだ、ていうのが描かれていた区切りの巻。しかしそれはヒーロー側だけではなくヴィラン側も、ってのがすごいわな。
読了日:11月4日 著者:堀越耕平
VSルパン 3 (フラワーコミックスアルファ)VSルパン 3 (フラワーコミックスアルファ)感想
原作を読んでないので改変しましたと言われてもどの程度なのかよくわからないけど、「怪盗紳士アルセーヌ・ルパンのできるまで」がこれまでの物語だった模様。これから「カリオストロ伯爵夫人」との戦いに身を投じることになるのかしら。
読了日:11月5日 著者:さいとうちほ
みやこさわぎ (お蔦さんの神楽坂日記)みやこさわぎ (お蔦さんの神楽坂日記)感想
前回と違って1話完結に戻り不穏な話は特になく。今回のテーマは家族だったのかな。
読了日:11月7日 著者:西條奈加
アルスラーン戦記(6) (講談社コミックス)アルスラーン戦記(6) (講談社コミックス)感想
アルフレードvsエラムナルサスを巡る戦い……ていうかあの時の軽蔑の顔すごいな(笑)銀仮面卿の正体を知って狼狽する人、それでもなおアルスラーンにつく人。単なる正統派争いだけではないが、あの台詞だとアルスラーンアンドラゴラスの実子ではない可能性もあるのか?
読了日:11月11日 著者:荒川弘
はたらく魔王さま! 0-II (電撃文庫)はたらく魔王さま! 0-II (電撃文庫)感想
エピソード0・その2。というか魔王が次々に悪魔たらしをしていく話。サタルシでアルサタか……/まあ今回の話は本編でサタナスアルクの話が出てないと出せないものではありましたな。
読了日:11月11日 著者:和ヶ原聡司
([お]6-1)妙なる技の乙女たち (ポプラ文庫)([お]6-1)妙なる技の乙女たち (ポプラ文庫)感想
人類が宇宙に進出するようになってからの、地上の人たちの物語……だけかと思いきや、第7話は「宇宙に進出して、それからどうする?」という話へ。そのエピソードゼロ的な物語が文庫書き下ろしらしい第8話、という構成がうまいな。第7話の主人公が第2話の主人公の娘である(はっきりとは書いてないけど)とか、The Roidsの話とか、そういう緩いつながりというのも好感。
読了日:11月18日 著者:小川一水
なのは洋菓子店のいい仕事 6 (少年サンデーコミックス)なのは洋菓子店のいい仕事 6 (少年サンデーコミックス)感想
ここに来て急に巻き始めたというか、店のピンチで否応無しにセージが表舞台に、という展開に。もうこの頃には打ち切り決めてたんだろうな、と。/「DNAから逃れられない」というタイムの発言、雑誌掲載時には印象に残ってなかったんだけど終了して単行本で読み返すと(+作者のブログで書かれてた話思い出すと)すごく重い意味を持ってたんだなと思う。
読了日:11月19日 著者:若木民喜
家政婦は名探偵 (創元推理文庫)家政婦は名探偵 (創元推理文庫)感想
ドラマの原作としてはかなりいいんだろうなあ、と思う。若干気になるのは登場人物が多いせいなのか、外国ものだからなのか、翻訳だからなのか……
読了日:11月26日 著者:エミリー・ブライトウェル
かげきしょうじょ!! 2 (花とゆめCOMICS)かげきしょうじょ!! 2 (花とゆめCOMICS)感想
助六になれなかった女の子」というのが、単なる歌舞伎の性別だけの話とも言えなかった過去。「私達には『銀橋』があるよ」ってのはさらさにとって希望というか、救いの言葉なんだろうな。/しかしさらさの父親、ひょっとして煌三郎じゃなく歌鴎……?
読了日:11月28日 著者:斉木久美子
マリーマリーマリー 4 (マーガレットコミックス)マリーマリーマリー 4 (マーガレットコミックス)感想
相変わらずなんだがラブラブだなあ。
読了日:11月30日 著者:勝田文

読書メーター

あれ。思ってたより少ない。

2016年10月に読んだもの・まとめ

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:1804ページ
ナイス数:63ナイス

ふたがしら 7 (IKKI COMIX)ふたがしら 7 (IKKI COMIX)感想
老いてからの二人、そしてエピローグとプロローグ。
読了日:10月7日 著者:オノナツメ
腕貫探偵 (実業之日本社文庫)腕貫探偵 (実業之日本社文庫)感想
安楽椅子探偵」というジャンルを突き詰めるとこうなるのかな、という印象。探偵のキャラクター性も楽しむタイプのミステリーに慣れてるせいか、ちょっと物足りない感もある。
読了日:10月10日 著者:西澤保彦
初恋の世界 1 (フラワーコミックスアルファ)初恋の世界 1 (フラワーコミックスアルファ)感想
アラフォーキャリアウーマンの恋愛物語シリーズ。「娚の一生」では年上、「姉の結婚」では元同級生、ときて今回は年下の男か。完全に手玉に取られてるけど。小鳥遊が動揺するところを見てみたい。
読了日:10月11日 著者:西炯子
逃げるは恥だが役に立つ(8) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(8) (KC KISS)感想
百合ちゃんと風見さんの話がメインな一方でみくりは分析・企画力+地味な仕事でもちゃんとやる、というところが評価されて仕事につながりそう、といったところ。風見さんも風見さんなりに苦労というか嫌な思いしてきたんだなあ。
読了日:10月13日 著者:海野つなみ
しまなみ誰そ彼 2 (ビッグコミックススペシャル)しまなみ誰そ彼 2 (ビッグコミックススペシャル)感想
LGBTという言葉を使ってしまうと逆に多様性を狭めてしまうという難しい問題。今回のメインになった彼自身、どうなりたいのかよくわからないというのは「放浪息子」でもそんな感じで答えが出るまでに何年もかかってたもんなあ。だから誰かさんは「誰か」さんってことなのかしら。
読了日:10月13日 著者:鎌谷悠希
かくしごと(2) (KCデラックス 月刊少年マガジン)かくしごと(2) (KCデラックス 月刊少年マガジン)感想
本編は安定のこの作者らしい作風なのだが、単行本描き下ろし部分の本編終了後と思われる話が不穏な雰囲気もあって気になる。話として連続してるんで、最初から巻数決めて進めてるのかなという気もする。後藤可久士に何があったのだろう……
読了日:10月17日 著者:久米田康治
弟の夫(3) (アクションコミックス(月刊アクション))弟の夫(3) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
温泉旅行と隠れゲイな弟の旧友と。「わざわざ隠すことなんですね」ってのはなかなか難しい問題。解説のアウティングの話、まさに事件があったばっかりだから急ぎ入れたのかなあ。
読了日:10月18日 著者:田亀源五郎
娘の家出 5 (ヤングジャンプコミックス)娘の家出 5 (ヤングジャンプコミックス)感想
今回は大人世代の話が多かったかな。人物関連図ないともはや分からなくなってきてる……
読了日:10月21日 著者:志村貴子
超嗅覚探偵NEZ 3 (花とゆめCOMICSスペシャル)超嗅覚探偵NEZ 3 (花とゆめCOMICSスペシャル)感想
能力との付きあい方というか、受け入れて活かしてくれる人がいたから、っていうラスト。イカズチの場合はたぶんそれがなかったってことかな。しかし9年で3冊っていう話出てたけど当初はたぶん読み切りのつもりで描いたんだろうからよくここまで続けられたなとも思う。しかしお姉さんも人が悪い(笑)
読了日:10月21日 著者:那州雪絵
ヨルとネル (ヤングチャンピオンコミックス)ヨルとネル (ヤングチャンピオンコミックス)感想
序盤は逃走中という設定ながらも施川ユウキらしい掛け合い中心なんだけど、後半一気に雰囲気が変わる。(同じ作品から着想を得たらしいという意味で姉妹作の)「オンノジ」ではまだ希望を感じさせるラストだったけど、今回は客観的にはおそらく救いがない。だからこそ「死体なんかに渡さない」という部分の重みが大きいのだが、主役二人の心情としては単純に救いがないって言っていいのかなとも思う。少なくともこの絶望的な状況の中、お互いがいたから生きていられたというのはあるわけで。どう思うかは受け手に委ねてるのかなあとも。
読了日:10月21日 著者:施川ユウキ
バーナード嬢曰く。 3 (IDコミックス REXコミックス)バーナード嬢曰く。 3 (IDコミックス REXコミックス)感想
読書の楽しみ方が広がってきてるな、という感じがする。一方で神林のヒロイン化著しい。貸してた本が汚されちゃった話とか二人でお店に入ってるのに自分だけ本読んでいいんだろうかという話とかバス待ちとか。
読了日:10月27日 著者:施川ユウキ
トクサツガガガ 8 (ビッグコミックス)トクサツガガガ 8 (ビッグコミックス)感想
吉田さんと一緒だった男性は普通に考えると彼氏なんだろうけど、話の流れからするとカメラ仲間(もしくは先生)とかの可能性も高そう。
読了日:10月30日 著者:丹羽庭

読書メーター
まあ10月は施川ユウキの2作品がよかったですな。
あと書いてないけど実はハチクロ電子版でどーんと読んでたりする。

2016年9月に読んだもの・まとめ

2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:2643ページ
ナイス数:78ナイス

プレイバウ! ナナっちとさんぽした、だいたい5000日。 (バンブーエッセイセレクション)プレイバウ! ナナっちとさんぽした、だいたい5000日。 (バンブーエッセイセレクション)感想
ナナっち関連の竹書房での掲載分まとめ+描き下ろしのナナロス。「狼には気をつけて」の終盤ぐらいからおまけ漫画に登場するようになり、「犬ぐらし」、そして「今月のわんこ生活」と仕事の面でも遠藤さんを支えてきたナナっち。ロスか……「退引町」で飼い犬が死んだ女の子の話を思い出す。
読了日:9月1日 著者:遠藤淑子
よっつ屋根の下よっつ屋根の下感想
物理的にバラバラになった家族がお互いを理解できるようになるまでのそれぞれの物語。母がその親世代からの負の遺産を引き継がなかったんだ、って息子が認識するところ、ああなるほど、と感心。帰れる場所を母が維持してきたからこそできたことかもしれないけど。
読了日:9月4日 著者:大崎梢
くましろくろ(1) (ガンガンコミックスONLINE)くましろくろ(1) (ガンガンコミックスONLINE)感想
サンレッド同様、非日常的なキャラによる日常生活。ホッキョクグマが冬眠しないのは知らなかった。熊系以外の動物は出てこないのかな。
読了日:9月5日 著者:くぼたまこと
昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)感想
八雲の死、それぞれの過去の受け入れや和解、そして落語業界の再生。密度の濃い最終巻。坊の父親はさすがにちょっとびっくりした。
読了日:9月8日 著者:雲田はるこ
オチビサン 8巻オチビサン 8巻感想
新聞から雑誌へと媒体を移行してからの発表分。カラスやトンビが新たな仲間に。カラスが一番哲学的……?
読了日:9月8日 著者:安野モヨコ
ねこたん。nekotan(3): 週刊少年マガジンねこたん。nekotan(3): 週刊少年マガジン感想
特にドラマ無くなんとなくいつもの感じのまま終了。さて、次の仕事は何というかどこになるんだろう……
読了日:9月10日 著者:大橋つよし
人魚姫: 探偵グリムの手稿 (徳間文庫)人魚姫: 探偵グリムの手稿 (徳間文庫)感想
ファンタジー要素の入ったミステリ。といいつつも、テーマとしてはむしろ少年の冒険成長物語のほうがメインでもあり。幕間の過去話がどう絡むのか種明かしの段階になってようやくわかったが話の持っていき方が上手いな。探偵役のルードヴィッヒの最後のオチは笑った(笑)
読了日:9月13日 著者:北山猛邦
絶対可憐チルドレン 46 (少年サンデーコミックス)絶対可憐チルドレン 46 (少年サンデーコミックス)感想
進む汚染、ばらばらになるチルドレンと皆本、財団にまで手が及んでいる黒い幽霊と最終決戦へ向けての下地作り……のところで過去編。次巻は事実上まるまる過去編になるんだよなあ。そして谷崎主任がこんな形で再登場するとは思わなかったよなあ(笑)一応この人設定上有能なはずなんだけど活躍の機会はあるかしら。/しかし連載ペースが落ちているのでそのあたりはちょっと気になっている。
読了日:9月16日 著者:椎名高志
BIRDMEN 8 (少年サンデーコミックス)BIRDMEN 8 (少年サンデーコミックス)感想
1巻まるまるほぼ鷹山が不在なんだけど、こんなに長かったんだなあと再認識。鳥部組(鷹山直系)・EDEN組(ロビンほか)・EIII組の三つどもえ展開になるのか。しかし今にして思えばロビンって確かに名前が鳥だわ。生き残り前提で名前つけてたんだな。あとFOXはどこまで味方でいてくれるのか。
読了日:9月16日 著者:田辺イエロウ
ゆらゆら薬局プラリネ(3) (まんがタイムコミックス)ゆらゆら薬局プラリネ(3) (まんがタイムコミックス)感想
池田が女性だと最後新人さんがバラすまで気がつかなかったというのもすごいが、あの後普通にお付き合いして結婚まで出来たんだなと……しかし見た目が女性らしくなったとき、客の方の戸惑いはどれほどのものだっただろうか(笑)
読了日:9月18日 著者:松田円
Honey Bitter 12 (りぼんマスコットコミックス)Honey Bitter 12 (りぼんマスコットコミックス)感想
話自体は進展してるのかしてないのか……「辞表を留め置いているので無断欠勤扱い」ってそれありなのか>所長
読了日:9月24日 著者:小花美穂
神様の御用人 (6) (メディアワークス文庫)神様の御用人 (6) (メディアワークス文庫)感想
今日は東で明日は西。活動範囲がえらく広くなったな。テーマ、というか3作とも「妹」つながり。前作のラストでてっきり今回はスサノオノミコト出すのかと思ってたら……クライマックスまで引っ張るつもりかな。
読了日:9月26日 著者:浅葉なつ
信長の忍び 10 (ヤングアニマルコミックス)信長の忍び 10 (ヤングアニマルコミックス)感想
浅井滅ぶ。歴史ドラマとかだと割とあんまり引っ張らないような気がする信長包囲網、結構長かったなあという気もする。秀吉が城を任されて、現大河でもおなじみの面々が登場。佐吉(三成)よりも刑部様のほうが古参だったんだ。しかし千鳥さん無茶しすぎです。
読了日:9月29日 著者:重野なおき
重版出来! 8 (ビッグコミックス)重版出来! 8 (ビッグコミックス)
読了日:9月30日 著者:松田奈緒子
白暮のクロニクル 9 (ビッグコミックス)白暮のクロニクル 9 (ビッグコミックス)感想
羊殺しの真犯人登場、そして狙われるあかり。一つは竹之内への復讐というか意趣返しもあるのかと思うけど、大柄の女性ばかりを狙うのは姉絡みなのかなあ。しかし「殺人を隠すなら殺人の中」が「ABC殺人事件」なわけだけど、その逆なのか、大掛かりバージョンなのか。
読了日:9月30日 著者:ゆうきまさみ

読書メーター

実を言うとヒロアカとか3月のライオンとかも読んでたのでもっと冊数は多かったりする。

2016年10月のチェックリスト

日付 タイトル 作者
5 夏目友人帳(21) 緑川ゆき
5 そこをなんとか(12) 麻生みこと
7 VSルパン(3) さいとうちほ
12 からかい上手の高木さん(4) 山本崇一朗
12 しまなみ誰そ彼(2) 鎌谷悠希
12 弟の夫(3) 田亀源五郎
13 逃げるは恥だが役に立つ(8) 海野つなみ
13 放課後カルテ(12) 日生マユ
17 ましろのおと(16) 羅川真里茂
17 かくしごと(2) 久米田康治
18 なのは洋菓子店のいい仕事(6) 若木民喜

小説タグつけてるけど小説なかった(^^;

2016年8月に読んだもの・まとめ

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4011ページ
ナイス数:74ナイス

トクサツガガガ 7 (ビッグコミックス)トクサツガガガ 7 (ビッグコミックス)感想
相変わらず「見立て」が上手いなあと思う。あと愛情はかけた金額とは関係ないってのは大事よね。/しかし毒濁刀は今後起きる母との激突の伏線だよねえ……
読了日:8月1日 著者:丹羽庭
王国の子(7) (KCx)王国の子(7) (KCx)感想
ジェインの死をもって生かされたロバートとエリザベス。二人の関係がまた新しい局面となる一方でメアリはいよいよ結婚へ。夫は夫で「忍耐するのが仕事」と覚悟を決めているのだな。
読了日:8月5日 著者:びっけ
金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル)金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル)感想
岩本ナオ版おとぎ話。荒廃する国同士の長年の対立を収束させたカップルのお話ではあるんだけど、そこに至るまでに王女やムーンライトといった協力者の存在なしには成り立たなかった和平でもあり。独特のセンスというか見せ方だなと思ったのが脇役やモブの台詞。「族長それ全部少年ですから」「男と女じゃポッチャリの定義が違う」「QPS48?みんなムーンライトPの愛人だけどな!」とか随所で笑いをとっている(笑)
読了日:8月6日 著者:岩本ナオ
赤髪の白雪姫 16 (花とゆめコミックス)赤髪の白雪姫 16 (花とゆめコミックス)感想
リリアスサイドは一旦終わり、今度はゼンサイドへ。こっちは木々をダシにした陰謀に巻き込まれる展開か。しかしリュウ坊、急に身長伸びすぎ(笑)
読了日:8月6日 著者:あきづき空太
重要参考人探偵 3 (フラワーコミックスアルファ)重要参考人探偵 3 (フラワーコミックスアルファ)感想
「最初の遺体発見」がずっと伏線になってるんだけどその意味が明らかにされるのはラスト付近になるんだろうなあ。
読了日:8月7日 著者:絹田村子
孔明のヨメ。(6) (まんがタイムコミックス)孔明のヨメ。(6) (まんがタイムコミックス)感想
今回はどちらかというと玄徳&徐兄メイン。まあいい母親と先生と友人に恵まれたんだなあと思う。
読了日:8月8日 著者:杜康潤
はむ・はたる (光文社時代小説文庫)はむ・はたる (光文社時代小説文庫)感想
そうとは知らず読み始めたんだけど「烏金」の続編というかスピンオフ作品だったのね。事件解決の連作部分と柾の仇討ちと、というところでタイトルの「運命の人」はそう来たか。お吟さんはもうちょっと出番欲しかったかなー。
読了日:8月9日 著者:西條奈加
なのは洋菓子店のいい仕事 5 (少年サンデーコミックス)なのは洋菓子店のいい仕事 5 (少年サンデーコミックス)感想
セージが本格的に菓子作りの道へ進むという方向が強化され、さらにタイムの思惑と祖父との確執?という要素が。残された時間が少ないのは分かるが、ほんとの目的は何なのか。しかし問題のレシピがここで埋められてたってのは完全に見落としてたわ。恋愛方面は進んでいるように見えて実は進んでない……
読了日:8月13日 著者:若木民喜
ダンジョン飯 3巻 (ビームコミックス)ダンジョン飯 3巻 (ビームコミックス)感想
基本的に水のエリアの魔物相手がメインではあるんだが、「精霊食べる」は緊急事態とはいえ新たな発想だな。そして自給自足は装備まで。
読了日:8月13日 著者:九井諒子
味噌汁でカンパイ! 2 (ゲッサン少年サンデーコミックス)味噌汁でカンパイ! 2 (ゲッサン少年サンデーコミックス)感想
味噌汁に絞った家庭料理漫画、短期連載から長期連載でネタのほう大丈夫?とは思ってたけど結構色々な具材があるもので。/可愛らしいカップルなんだけど八重のほうにはまだ自覚がないようなあるような。善パパ、善の母親のこと何か隠してるっぽいんだけど最終回までには明かされるんですかね。
読了日:8月14日 著者:笹乃さい
LES MISERABLES 8 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)LES MISERABLES 8 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
ついに完結。ジャヴェル、マリウス、ジャン・ヴァルジャンのそれぞれの苦悩。そしてジャン・ヴァルジャンの救い。司教との約束との象徴である銀の燭台が表紙を含め効果的に使われてましたなあ。/しかしテナルディエは最後までテナルディエだったという……/長大な物語からこれでも一部抜粋ではあるんだろうけど、8巻で全33話って月刊誌とはいえすごい密度なんだなあと再確認。
読了日:8月14日 著者:新井隆広,ヴィクトル・ユーゴー,豊島与志雄
放課後スプリング・トレイン (創元推理文庫)放課後スプリング・トレイン (創元推理文庫)感想
恋愛要素ありなのかと思ったらそうでもなく、むしろ主人公があれこれ(謎だけでなく、高校生として考えないといけないようなことも)考える話の方がメイン。主人公は謎解き係ではないせいか、叙述トリック的なエピソードもあったりしてそのあたりは変化球ともいえるか。
読了日:8月15日 著者:吉野泉
(P[あ]1-13)The MANZAI 上: つきおうてくれ (ポプラ文庫ピュアフル)(P[あ]1-13)The MANZAI 上: つきおうてくれ (ポプラ文庫ピュアフル)
読了日:8月25日 著者:あさのあつこ
(P[あ]1-14)The MANZAI 中: めっちゃ愛してる (ポプラ文庫ピュアフル)(P[あ]1-14)The MANZAI 中: めっちゃ愛してる (ポプラ文庫ピュアフル)
読了日:8月25日 著者:あさのあつこ
(P[あ]1-15)The MANZAI 下: おまえだけやねん (ポプラ文庫ピュアフル)(P[あ]1-15)The MANZAI 下: おまえだけやねん (ポプラ文庫ピュアフル)感想
新装版が電子化されたので一気読み。流れに引きずられつつもそのことに救われてる、というところがいいな。しかしラストでいきなりはしご外された感も無くはなく……せめてラストシーンで再開させて欲しかったなあ。
読了日:8月25日 著者:あさのあつこ
はじめてのひと 1 (マーガレットコミックス)はじめてのひと 1 (マーガレットコミックス)感想
谷川史子らしいオムニバス。
読了日:8月26日 著者:谷川史子
晴れのちシンデレラ 9 (バンブーコミックス)晴れのちシンデレラ 9 (バンブーコミックス)
読了日:8月27日 著者:宮成楽
いつもが消えた日 (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)いつもが消えた日 (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)感想
短編連作日常の謎……と思ってたらなんと思い切り長編サスペンスだった。びっくりしたわ。しかも本筋が贖罪や負の連鎖に関することだけに重い。でも解説にもあったけど非日常の世界に放り込まれた人たちが日常を取り戻すまでの話でありそこで大事なのは日常の感覚なんだな。
読了日:8月29日 著者:西條奈加

読書メーター

2016年9月のチェックリスト

日付 タイトル 作者
5 かげきしょうじょ!!(2) 斉木久美子
7 ゆらゆら薬局プラリネ(3) 松田円
7 昭和元禄落語心中(10) 雲田はるこ
9 初恋の世界(1) 西烔子
9 たーたん(1) 西烔子
9 ねこたん。(3) 大橋つよし
10 はたらく魔王さま!0-II 和ヶ原聡司
12 ふたがしら(7) オノ・ナツメ
16 娘の家出(5) 志村貴子
29 信長の忍び(10) 重野なおき
30 トクサツガガガ(8) 丹羽庭

はて発売日通り買うのは一体何冊か(^^;